【ゲーム業界転職】広告担当の業務内容ってこんな感じ

2022年8月6日

皆様こんにちは。ミライです。

今回は

『ゲーム会社の広告担当者の業務内容

を紹介します。

■筆者のプロフィール
・大手IT企業エンジニア
⇒中小ゲーム企業マーケター
⇒大手ゲーム企業マーケター(現)
・20代
・新しいもの好きのミーハー

ゲーム業界に転職したい、中でも広告関係に興味がある方はぜひ参考にしてみて下さい。

本記事のポイント

・ゲーム会社で働く広告担当者の業務内容を紹介
・ゲーム会社の広告担当に転職したい方へ転職のポイントを解説

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広告の立ち位置

広告はマーケティング活動の1手段です。

ゲーム業界におけるマーケティングの定義はゲームを効率的に売って、利益を上げるための仕組みを作る事で、その手段として広告出稿やSNS運用、オフラインイベントなど様々なプロモーションを実施します。広告はその中の1つです。

マーケティングの定義は会社によってもバラバラなので参考までに

マーケティング戦略の中でも広告の目的は主に、

  • 消費者への認知
  • 消費者への再認知
  • ブランディング

に分類出来ます。

消費者への認知

広告による認知を目的とします。

ゲームに限らずモノの購買までのプロセスを「ファネル」と言いますがその第1ステップ「認知」を獲得するために広告が用いられます。

出典:https://innova-jp.com/purchase-funnel/
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消費者への再認知

ゲームで例えると一度ゲームを辞めてしまったユーザーに対してのアプローチとして広告を用います。

スマホゲームに多い継続運営前提のゲームがよくリターゲティング広告を活用しています。

完全な新規認知と比較し一度そのゲームをプレイしたユーザーに対してのアプローチ方法であるため、購買(課金)まで行きやすい傾向にあります。

ブランディング

ブランドを形作る活動の事でものすごく端的に言うと印象付けの事です。

パズルゲームと言えばパズドラ、美味しいフラペチーノと言えばスタバ、洗剤と言えばアタック、のような○○と言えば○○のようなブランドの印象を強めるために広告が用いられます。

サービスやコンテンツはもちろんですが、採用を目的とした企業ブランディングにもよく用いられます。

広告の種類

広告の種類は大きく分けると4つに分類する事が出来ます。

  • インターネット広告
  • マスメディア広告
  • セールスプロモーション広告
  • ヒューマン広告

簡単に1つずつ紹介していきます。

インターネット広告

インターネット上で発信される広告の事です。

分かりやすい例を挙げると、YouTubeやTiktok、Twitterで流れる広告やアプリ・webサイトの四角い枠に表示されるバナー広告などです。

こんなtiktok広告とか見たことありませんか?

あえて稀有な例を挙げるとするならアプリゲームをしていると広告を見ないと次のステージに進めないみたいな経験はないでしょうか?あれもインターネット広告の1種類です。

またインターネット広告の中でも、新規獲得を目的とした広告と過去にプレイ経験があるユーザーに戻ってきてもらうための広告(リターゲティング広告)の目的に応じた分類分けが出来ます。

マスメディア広告

テレビCMや新聞、雑誌、ラジオなど大型メディアから発信される広告のことです。

ウマ娘のTVCM
出典:https://www.oricon.co.jp/news/2230910/full/

テレビCMであれば幅広い層に、雑誌であれば読者層になどマスメディアの中でも目的や規模が大きく異なります。

セールスプロモーション広告

屋外広告や電車広告、チラシなどオフラインの場所で発信する広告です。

原神の電車広告
出典:https://www.4gamer.net/games/478/G047854/20211001103/

幅広い層に認知を取ることが出来ますが、広告を出せる場所が限られます。

ヒューマン広告

個人が発信する広告です。

SNSでフォロワーが多いインフルエンサーやYouTuber、ブログのように個人が運営しているサイトなど、個人が発信している事が大きな特徴です。

個人でも多くの発信が出来るようになった時代背景から生み出された比較的新しい広告の種類です。

具体的な業務内容

では広告担当は具体的に会社で何をしてるかと言いますと、「ゲームを効率的に売って、利益を上げるための仕組みを作る」という目的を達成するために、上記で紹介した広告の中から

  • 最適な媒体は何かを考え
  • どのぐらいの予算を投じるのか考え
  • どんなデザインの広告にするのか考え
  • デザインを形にして広告を作り
  • 広告媒体側と広告出稿の日程を調整し
  • 実際に広告を打ちだし
  • その広告が目的にどれだけ影響したのか分析し
  • 今後の広告方針について検討する(1番上に戻る)

このフロー(PDCA)をひたすらループします。

広告が必要ないと判断する場合ももちろんあります

ではこのフローをゲーム会社に応用を効かせて簡単に説明します。

最適な媒体は何かを考え

上記で説明した広告の種類の中から目的に応じたものを選択します。

  • インターネット広告
  • マスメディア広告
  • セールスプロモーション広告
  • ヒューマン広告

例えば美少女が沢山出てくるスマホゲームがリリース前で、ユーザーのターゲットが20-30代のちょっとオタク気質な男性だとします。

そしたらそのターゲットが生息している場所に重点的に広告出稿する事になります。

インターネット広告であれば同じような美少女ゲーをプレイしたことがあるユーザーに、セールスプロモーション広告であれば秋葉原駅に、ヒューマン広告であれば美少女Vチュバーに広告してもらうと言った感じです。

どのぐらいの予算を投じるのか考え

どのぐらいの予算を投じるべきなのかは、ゲームの開発費用や回収見込み、会社のキャッシュの状況、どのぐらいの規模をターゲットにしているかなど、様々な要因から決まることが多いです。

そのため会社、タイトルによって金額も考え方も変わります。

ですが継続的なゲームの運用が一般的なスマホゲームと売り切り型のゲームでは予算の使い方も異なります。

スマホゲームはゲーム内の課金が主な収益源なのでユーザーを定着させるために定期的に広告運用するケースも多いですが、売り切り型のゲームは販売日前後にドカンと予算をかけて広告を出すイメージです。

どんなデザインの広告にするのか考え

広告のデザインを形作ります。

どの媒体の広告なのか、静止画なのか動画なのかによって大きく構成は異なります。

また消費者にどんなメッセージを伝えたいのか、広告の目的に立ち返ってデザインに落とし込む非常に重要なフェーズです。

世界観・キャラクター・モンスター・ゲームプレイ画面・イベント・〇万人記念・音楽…..

ゲームは訴求したい事が多い商材なので、デザイン構成も無限大です。

僕はあまり欲張らず1つの訴求を最大限伝えられるように意識しています。

デザインを形にして広告を作り

デザインの構成がまとまったら実際に形にします。

テレビCMなら撮影・収録を含むため大規模なものになりますし、簡易的なバナー広告であれば1日で作れるものもあります。

会社によると思いますが代理店や社内のデザイナーと共同で作り上げていきます。

消費者に訴求したい内容がきちんと伝わるかを何度も確認、修正して本納品まで精査していきます。

広告媒体側と広告出稿の日程を調整し

広告が完成したら広告出稿の準備を始めます。

とは言っても予算決めのフェーズあたりから、日にちや掲載期間などは大体決まっているので、広告出稿媒体への最終納品みたいなイメージです。

電車広告やテレビCMあたりはかなり前から日程調整をかける必要がありますが、インターネット広告なんかは次の日には配信出来たりするので、このあたりも媒体によって大きく異なります。

リリース日や周年イベントなどは基本的に逃す事は出来ないので、結構シビアなスケジュールを組んでいる事が多いです。

実際に広告を打ちだし

出典:http://corp.mihoyo.co.jp/news/?id=149

ようやく世に広告打ち出されます(拍手)

基本的にこのフェーズは暇ですが、広告担当的には消費者の反応が気になるので、Twitterでサーチしたりします(笑)

たまに炎上している広告があったりしますが、広告担当冷や汗かいてるやろなぁ~とか白い目で見ています(笑)

明日は我が身だぞ

いやほんとそうなんよ…

その広告が目的にどれだけ影響したのか分析し

広告が目的対してどの程度のインパクトがあったか分析します。

インターネット広告などは広告のクリック率やゲームのダウンロード数・インストール率などが明確に分かるので、数値的な効果は比較的分かりやすかったりします。

一方で郊外広告などどの程度効果があったのかがわかりにくい広告も多く、広告の種類によって費用対効果どうだった?ん?分かんね?みたいなものもあります。

分析ツールも会社によって様々ですが、例えばモバイルゲームだとAdjustAppsFlyerあたりがよく活用されている印象です。

今後の広告方針について検討する

  • 効果が高い媒体は継続して広告を出していこう!
  • リリースしたからしばらく様子を見て、キャッシュの回収率を見てから考えよう。
  • 費用対効果は悪いがここは認知を広げるべき!もっと広告だしていこう。

などなど、ゲームタイトルによって判断軸は様々ですが、要はマーケティング戦略の手段である広告は

ゲームを効率的に売って、利益を上げるための仕組みを作る

という根本の目的を達成するために、広告という1手段をどのように活用していくかの意思決定をここでするわけです。

広告担当者の楽しさ

人によって違うと思うので個人的な意見になりますが2つ紹介します。

①消費者の反応が見れる

自分が手掛けた広告がSNSでバズってたり、多くの人に注目されると嬉しい気持ちになります。(認知が目的なので当たり前なんですけどねw)

広告が注目される→ゲームが注目される。その結果ゲームを買ってもらったり、遊んでもらったりするとやってよかったなあと思いますし、広告担当者としてやりがいを感じます。

広告の出稿は基本的にめちゃくちゃお金がかかるので、大きなお金を動かして広告というある種のコンテンツを手掛けられるのは楽しいと感じます。

②工夫しがいがある

もっと良い広告(効果の高い広告)を作るにはどうしたらいいだろう?と考えて改善し続ける事に僕は楽しさを見出しています。

もっと興味を引くにはどうしたらいいだろうか?もっとゲームプレイ画面を訴求すべきだろうか?音楽の良さを伝えるにはどうすべきだろう?みたいに広告1つとっても工夫出来る部分は沢山あります。

改善した結果が成果に繋がるとゲームを多くの人に届けたれたことに繋がるので、そこに嬉しさ・やりがいを感じます。

転職を考えているなら

もしあなたがゲーム業界の広告担当に興味がある、転職を検討しているならまずはマーケティングの職務内容について理解を深めてみてはいかがでしょうか?

結局のところ広告はマーケティングの手段なので、求人もマーケティング・プロモーション職のような表記で出ていると思います。

マーケティングの業務内容について下記の記事で詳しく紹介しているので、興味がある方はぜひ参考にして下さい。↓

マーケティング職に限らず未経験でゲーム業界に転職をしたいと思っている方は、こちらの記事でノウハウを紹介しているのでぜひ参考にして下さい。↓

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まとめ

今回は『ゲーム会社の広告担当者の業務内容というテーマでお話しました。

他にも聞きたい事があれば下のフォームからコメントして下さい。

ご愛読ありがとうございました。

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