【2024年/業界人が教える】ゲーム業界へ転職するには?実は難しくない!未経験でも転職する具体的な方法

2023年7月10日

この記事はゲーム業界で働きたい方、また興味はあるけど実際どんな業界か分からない、不安という方に向けて転職するための具体的な方法や業界の知識を紹介しています。

こんな方におすすめです。

  • ゲーム業界に転職を検討されている方
  • ゲーム業界に転職する確率を上げたい方
  • ゲーム業界の就業について理解を深めたい方

特にゲーム業界に未経験で転職したい方、この記事を一読すれば確実に転職を成功させる確率をUPすることが出来るはずです。

この記事を書こうと思った背景はネットの検索「ゲーム業界 転職 未経験」など上位に表示される記事が、転職エージェントや転職サイトの広告記事ばかりで有用な内容を発信している記事が皆無だったためです。

私自身、ゲーム業界に転職したいと思った当時、情報収集に苦労しました。

なぜ情報があまり出回っていないかと言うとゲーム業界は内部の情報をNDA(秘密保持契約)でガチガチに保持しており、外部になかなか有用な情報が出回らない体制になっているためです。

現状、ネット検索でヒットする転職/就職ノウハウは表面的な内容が多く、転職アフィリエイトに誘導するための記事ばかりです。

今回はゲーム業界で転職経験(未経験時、経験者時どちらも)のある筆者が、公開可能な範囲でノウハウをお伝えしますので興味のある方はぜひ最後までご覧ください。

他では得られない情報を獲得し、転職の成功確率を上げることを保証します。

※全文で約2万文字ありますので読むのに30分以上はかかると思われます。

■筆者のプロフィール

  • 新卒で大手IT企業のエンジニア→2年で退職
  • ゲーム業界未経験・職種未経験で中小ゲーム開発会社に転職→2年で退職
  • 大手ゲーム開発会社に転職(現職)
  • ゲーム業界では一貫してマーケティングに従事
  • 今後もゲーム業界でキャリアを築いていこうと思っている
  • 1児の父。子育てに奮闘中。

目次

■ゲーム業界の基礎知識編■

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会社の種類

一般的にゲーム会社はゲーム専用機器(ハードウェア)を手掛ける会社とゲームソフト・アプリ(ソフトウェア)に分けて考えられます。

主要な企業を見ていきましょう。

ゲーム会社(ハードウェア)

  • 任天堂株式会社
  • 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント
  • Microsoft Corporation
  • Valve Corporation
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ゲーム専用機器を手掛ける会社は実質任天堂、SIE、Microsoftの3社寡占状態です。(日本国内で見ると任天堂、SIEの2社寡占状態)

それぞれ任天堂は「Nintendo Switch」、SIE(ソニーインタラクティブエンターテイメント)は「プレイステーション」、Microsoftは「Xbox」を制作・販売しています。

ValveはPCゲームのプラットフォーム「Steam」の運営会社で、Steamのゲームをポータブル機器でプレイ出来る「Steam Deck」をテンセントと協業で開発し、新たにハードウェア市場(2022年ごろから)に乗り込んでいます。がシェアは上記のハードウェアの足元にも及びません。

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Steam Deck

後述するソフトウェアを手掛ける企業と比べ企業母数が非常に少ない訳ですが、これは他企業の参入障壁が高くとてつもない優位性誇っています。(例えば任天堂はNintendo Switch専用のゲームソフトを出せば他のプラットフォームに収益分配されないなど)

かつてはセガやバンダイなどもハードウェア市場に乗り込んでましたが敗北しています。

任天堂、SIEはゲームハードウェア市場の開拓者(パイオニア)という訳です。

そのため任天堂、SIEは社会的な影響力やゲーム業界内での地位、待遇面も頭一つ抜けており、ゲーム業界人は誰もが憧れる2社と言えます。

当然入社するハードルは高く、ゲーム業界内では最難関と言われてます。

相当な専門性を持っていない限り、未経験者ではまず転職できません。

次にソフトウェアを手掛ける企業を見ていきましょう。

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ゲーム会社(ソフトウェア/国内)

  • 任天堂株式会社
  • 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント
  • 株式会社バンダイナムコエンターテインメント
  • 株式会社スクウェア・エニックス
  • 株式会社カプコン
  • 株式会社セガ
  • 株式会社アトラス
  • 株式会社コナミデジタルエンタテインメント
  • 株式会社コーエーテクモゲームス
  • 株式会社サイバーエージェント
  • 株式会社Cygames
  • 株式会社フロム・ソフトウェア
  • 株式会社ポケモン
  • 株式会社ゲームフリーク
  • 株式会社ディー・エヌ・エー
  • グリー株式会社
  • 株式会社ドリコム
  • 株式会社アカツキ
  • ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
  • 株式会社MIXI
  • 株式会社コロプラ
  • 株式会社エイチーム
  • 株式会社Aiming
  • KLab株式会社
  • 株式会社マーベラス
  • 株式会社gumi
  • 株式会社coly
  • 株式会社ブシロード
  • 株式会社Donuts
  • 株式会社サイバーコネクトツー
  • 株式会社ボルテージ
  • 株式会社enish
  • シリコンスタジオ株式会社
  • プラチナゲームズ株式会社 など

ゲーム会社(ソフトウェア/外資)

※国内に支社がある企業のみ

  • Tencent Japan合同会社
  • Epic Games Japan合同会社
  • 株式会社 ナイアンティック
  • 株式会社ネクソン
  • NetEase Games
  • 株式会社miHoYo
  • 株式会社Yostar
  • Happy Elements株式会社
  • PUBG JAPAN株式会社 など
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家庭用ゲームソフトメーカー
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モバイルゲームメーカー

ご存じの企業も何社かあったかと思います。

ご覧の通りハードウェアに比べ、ゲームソフトを手掛ける会社はたくさんあります。

※任天堂やSIEは自社でハードウェアもソフトウェアも手掛けているため、どちらにも分類されています。

ここでは主要な会社を挙げましたが、開発会社の下請け企業やグループ会社なども含めればゲーム会社に分類できる企業はさらに多く存在します。

ゲームソフトと言ってもどの媒体(ハードウェア)のソフトウェアかも重要です。

一般的には、家庭用ゲーム機(Nintendo Switch、プレイステーション)、パソコン(Steam、webブラウザ)、スマートフォン(IOS、Android)などが挙げられます。

近年はどのハードウェアでも同一のデータでプレイ出来る事が良しとされているため、明確な分類は難しいのですが、家庭用ゲーム機のソフトが得意な会社(株式会社カプコンなど)やスマートフォンゲームが得意な会社(株式会社Cygamesなど)など企業によって特色があります。

相対的に見ると家庭用ゲーム機のソフトを手掛ける会社は大企業である傾向にあり、歴史の長い企業である傾向があります。

これはスマートフォンゲーム市場が大きく拡大した(2022年時点ではゲーム市場売上の約50%)のは約10年ほど前の2012年からであり、このタイミングで事業が大きく拡大しゲーム開発企業が多く存在するためです。(グリーやDeNAなど)

また外資系企業の日本法人も近年は増えており、日本国内での中国・韓国企業の影響力は年々強まっています。

最後にゲームにまつわる企業(ゲームメディア、Eスポーツ、ゲーム配信サービスなど)を紹介します。

ゲームを「作る」会社ではありませんがゲームに関連する企業です。

ゲームメディア

  • 株式会社KADOKAWA(ファミ通など)
  • 株式会社GameWith(GameWith)
  • Aetas株式会社(4Gamer.net
  • 株式会社ゲームエイト(game8)[株式会社Gunosy 100%子会社]
  • 株式会社ゲームビズ(gamebiz)

ゲームの攻略情報やニュースなどを掲載したゲーム専門のwebサイトを運営しています。

ゲーム開発会社側はプロモーションの一環で協力する事が多いです。

Eスポーツ

  • ウェルプレイド・ライゼスト株式会社
  • 株式会社JCG
  • 株式会社 CyberZ[株式会社サイバーエージェント 100%子会社]
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ゲームを観戦する『Eスポーツ』が近年盛り上がりを見せています。

ここで紹介している会社はEスポーツの会場設営や配信、大会の企画、運営など手掛ける会社です。

動画配信サービス(運営会社)

  • Twitch(Amazon.com子会社)
  • YouTube(Google)
  • ニコニコ動画(株式会社ドワンゴ)
  • openrec.tv(株式会社 CyberZ)

ゲームに限定されている訳ではありませんが、ゲーム配信や実況などの動画コンテンツを提供するプラットフォームサービスの会社です。

★業界人のワンポイント講座

実はゲーム開発会社の数はあまり多くありません。

特に東証プライムに上場している会社は17社(下記)で、誰もが聞いた事のあるゲーム会社に入る事は狭き門なのです。(上場していればいいというものではありません。あくまで1指標です。)

筆者はゲーム業界で働き続けるなら、最終的には大手企業で働いた方が良いと思っています。

理由は後述していますが、待遇(給料・福利厚生)の差や社会的に与えるインパクトに大きさな差が生まれるためです。

そのためはじめは中小のゲーム会社や下請けらで「ゲーム業界経験者」の肩書きをつけ、転職で大手へうつるのが周囲を見渡しても王道のキャリアになっている印象です。

東証プライムの日系ゲーム企業

  • 任天堂株式会社
  • 株式会社バンダイナムコホールディングス
  • 株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
  • セガサミーホールディングス株式会社
  • コナミグループ株式会社
  • 株式会社カプコン
  • 株式会社コーエーテクモホールディングス
  • 株式会社サイバーエージェント
  • 株式会社ディー・エヌ・エー
  • グリー株式会社
  • ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
  • 株式会社MIXI
  • 株式会社コロプラ
  • KLab株式会社
  • 株式会社マーベラス
  • 株式会社gumi
  • 株式会社エイチーム

ゲーム市場規模

結論から言うとゲーム市場は国内では横ばい、グローバルでは拡大する見通しと言われています。

日本国内

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日本国内ではコロナによる巣ごもり需要で飛躍的に市場が大きくなりました。

ですがグラフを見て頂ければわかる様に、2021年では市場は横ばい、2022年・2023年も横ばいになるだろうと見込まれています。

また市場を牽引しているのはスマートフォンゲームです。

国内では誰もが手にしている端末であり、基本プレイ無料のものが大半であるためプレイのハードルが低いためです。

ですが国内のスマートフォンはすでに普及しきっているため、スマホゲーム市場は今後大きく拡大しないと言われています。

グローバル

https://miraigames6.net/post-5686/

グローバルではゲーム市場は大きく拡大する見込みです。

国内と同じくコロナによる外出規制により、ゲームコンテンツに触れる機会が増え、普段ゲームをしない層にもコンテンツを届ける事が出来ました。

純粋にゲームプレイヤーが増えたこと、VR、クラウドゲームの台頭、中東などの新興国でのハードウェアに拡充など成長要因が多くあり、ゲーム体験を求める人が多くなっています。

そのため日本企業もこぞってグローバル化を課題にかかげ、世界中で売れるゲームを目指している最中です。

★業界人のワンポイント講座

『伸びている業界で働く重要性』

マーケットが伸びている業界で働く事により、相対的に自身の市場価値と待遇を向上させることが出来ます。

特に年収が分かりやすい例です。

次章の「年収」項目でも話していますが、賃上げがなかなかされない国内において、2022年を皮切りに続々とゲーム会社の年収はあがっています。

「たかがゲーム」と無視できない、経済的にもインパクトのある産業に成長を続けているのです。

ゲーム業界の年収

ゲーム企業各社の給料はいくらなのでしょうか?

まず有価証券報告書で給与を公開している企業を見ていきましょう。
※上から年収が高い順です。

ランキング

  • 1位:任天堂株式会社:988万
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  • 2位:株式会社ソニー・インタラクティブ・エンターテイメント:840万
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  • 3位:ディー・エヌ・エー株式会社:821万
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  • 4位:株式会社アカツキ:777万
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  • 5位:グリー株式会社:761万
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  • 6位:株式会社MIXI:735万
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  • 7位:株式会社カプコン:712万
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  • 8位:株式会社ドリコム:680万
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  • 9位:ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社:656万
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  • 10位:株式会社コロプラ:616万
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※2021年度の有価証券報告書によるデータ

信憑性がないネットの記事

上記のランキングに大手ゲーム会社の株式会社バンダイナムコエンターテインメント、株式会社スクウェア・エニックス、株式会社セガ、株式会社コナミデジタルエンタテインメント、株式会社コーエーテクモゲームスの5社が入っていない理由は、ホールディングスではない個別企業の年収データが公開されていないためです。

ネットでは株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングスの平均年収が1400万超ですごい!とされている記事が散見されますが実態を表していません。

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こーゆーデータは実態を表していない

これらはあくまでホールディングスに所属する少数の従業員(多くはお偉いさん)の平均年収なので惑わされないようにしましょう。

※ですがこれらの5社は軒並み大手ゲーム会社であるため、ランキングに食い込むぐらいの年収を貰っています。

ざっくりと上場企業の年収の相場感を認識いただけたかと思います。

大幅な賃上げしている企業一覧

上記のランキングと年収データは2021年度のものなのですが、2023年現在はもっと年収があがっています。

それぞれの記事を見て頂ければ分かりますが大手ゲーム会社を中心に賃上げがなされています。

またその増額幅も非常に大きくなっています。

これはグローバルでの競争力を高めるためです。

ゲーム業界は転職が盛んである事が知られていますが、優秀なクリエイターらを獲得/囲い込むための戦略です。

またメタバースやweb3領域の引き抜きも相次いでおり人材の獲得に各社必死です。

それだけゲームビジネスが世界的に支持され拡大をしていると言えます。

★業界人のワンポイント講座

中小企業との格差は広がる

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有価証券報告書の開示義務のない中小企業の年収は分かりませんが、業界内の話を聞く限り、決して高給ではありません。(私自身も中小ゲーム会社出身ですが薄給でした)

スキルにもよりますが未経験なら年収300万スタートを覚悟する必要があります。

そして売れるゲームを作れる会社は大手と中小で差が開き、そのまま待遇面にも差が開いていくと私は予想しています。

開発規模と人材・設備に投資するスケールが全く違うため、アウトプット(ゲーム)の品質に差が開くのは当然です。

「大手以外は薄給」と認識し、本当にゲーム業界で長期的なキャリアを築く意思があるのかどうかを、未経験者は特に考えるべきだと個人的には思います。

ゲーム業界の特徴

平均年齢が若い

ゲーム業界で働く人の平均年齢は35~36歳と言われています。

歴史が浅い企業ほど平均年齢は若い傾向にあり、ソーシャルゲーム開発会社は30代半ば、家庭機用ゲームの開発会社は30代後半~40代前半と言われています(各社の有価証券報告書のデータより)

服装髪型自由

基本私服、髪型髪色も自由の企業が多いです。

最低限の身だしなみは必須ですが、真夏日にスーツ+ネクタイみたいな悪しき文化はありません。

在宅勤務可能企業が多い

リモートワークを推奨している企業が多いです。

ゲームはデジタルコンテンツなので物理的な制約がなく、データの受け渡しで業務を遂行出来るためです。

業績が不安定

エンターテインメントを提供する企業全般に言えますが、コンテンツの当たりはずれの激しい業界です。

近年は市場に投下されるゲームの本数も増え、開発費も高騰しているため、ゲームビジネスを当てる難易度が上がっています。

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業績が不安定という事は間接的に非正規雇用の増加の原因にもなっています。

実際に契約社員や業務委託契約などで雇われるケースも多くあり、未経験者どころか経験者の採用もまずは契約社員からみたいな雇用が大半です。

個人、法人どちらに焦点を当てても不安定な業界と言えます。

筆者がおすすめする会社

「業界人から見た評価」

大前提、人によって適する企業/適さない企業があります。

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激務だけど高給な会社で働きたい方もいれば、残業月10時間で普通の給料で働きたい方、スマホゲームが好きだからスマホゲームの会社で働きたい方など十人十色です。

おすすめの会社を語るにあたって、筆者の主観が入らざるを得ないのでその点はご了承下さい。

『結論』

・家庭用ゲームハードウェアメーカー
→家庭用ゲームソフトウェアメーカー
→国内スマートフォンゲームメーカー(上場企業)
→スマートフォンゲームメーカー(国内非上場企業)
→スマートフォンゲームメーカー(外資)
→受託開発企業理由

家庭用ゲームハードメーカー

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実質2社しかありません。任天堂とSIE(ソニー・インタラクティブ・エンターテインメント)です。

前記しているため多くは書きませんが、ゲーム専用機器を開発・販売しているというのはゲーム業界では圧倒的な強みです。

なぜなら家庭機用ゲームソフトがそのハードウェア上でプレイするのですから。ハードウェアがなくてはプレイすら出来ません。

さらに任天度は自社でマリオ、カービィ、ゼルダ、スマッシュブラザーズ、(ポケモン)など誰もが知るIPを保持しており、自社で高品質なソフトウェアも開発出来るため経営は盤石です。

年収などの待遇面も業界内では頭一つ抜けています。

リスクがあるとすれば、クラウドゲームの台頭によりゲーム専用機器の存在そのものが不要になるケースですが、技術的にまだ訪れないのではないかと思われます。

家庭用ゲームソフトウェアメーカー

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CAPCOMやスクエア・エニックスなどプレイステーションやニンテンドーSwitchで動作するゲームソフトを手掛ける会社です。

これらの企業は家庭用ゲーム機器のソフトもさることながら、スマートフォンゲームソフトも開発出来る企業が大半です。

スマホゲームは作れるけど家庭機用ソフトは作れない企業はたくさんありますが、その逆はほとんどありません。

このタイプのメーカーは歴史のある大企業であるケースが多く、従業員数も多い傾向にあります(3000人超の会社も)

スマホゲーム絶頂期に伸びた企業に比べ、堅実な経営をしている企業が多く業績も安定しています。

家庭用ゲームもスマホゲームも作れ、VRやメタバース、ブロックチェーンゲームなど幅広いジャンルに手を出しているため刺激的な経験を積むことが出来るでしょう。

また年収も高い傾向にあります。

国内スマートフォンゲームメーカー(上場企業)

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こちらの画像は外資企業も含まれています

グリーやDeNA、MIXIなどスマホゲーム主軸に手掛ける企業です。

アプリ開発技術を活かして、漫画アプリやヘルスケアアプリ、メディア系アプリなどの多角的に事業をしている会社も多く存在します。

スマホゲームはここ10年で一気に伸びたため、企業歴史も比較的浅く、若い人が多いのが特徴です。

また近年は家庭用ゲームソフトやPCゲームソフトの開発に投資している企業も多いです。

それはスマホゲームは日本国内ではすでにレッドオーシャン化しており、スマホゲームだけではマネタイズが不十分という背景があるためです。

年収も家庭用ゲームソフトウェアメーカーに全く劣りません。

スマートフォンゲームメーカー(国内非上場企業)

上場していないゲームメーカーを指します。

多くはスマートフォンゲームメーカーであり「スマホゲーで一発当てた」会社も含まれます。

50人~300人規模の会社が多く、ゲーム制作の全体を俯瞰しやすいため、未経験で就職するのはありです。

ただ大手より好待遇な会社はほぼ存在しないことは認識しておきましょう。

スマートフォンゲームメーカー(外資)

yostarなど外資スマートフォンゲームの日本法人です。

実際に開発するのは海外、日本国内に販売・PRする役割を持ちます。

中国・韓国企業が大半を占め、マーケティングやローカライズ(翻訳)が中心である事が多いです。

「外資」×「ゲーム業界」と不安定に不安定をかけたような形ですが、中国企業が大資本国家であるため、比較的高給だと言われています。

デザイナーやエンジニアなどゲームクリエイターの方は関わる(就職する)事が難しい(本国で開発されている)ためこの位置です。

受託開発企業

ゲーム開発会社より、下請け(受託)で請け負い、プログラムやデザイン、サウンドなどを開発する企業です。

受託元より仕様書が送られ、その通りに3Dモデルや背景、プログラムなどを作ります。

ゲーム会社というよりは、それぞれの技術の専門の会社という立ち位置になります。

ゲーム制作の専門性に特化する事が出来るため、経験を積んだのちに大手ゲーム会社へ転職するキャリアもあり、周りでも多く見かけます。

未経験で働く(転職する)ためにはどうすればいい?

○○の有無で難易度は大きく変わる

転職者は下記4パターンに分類出来ます。

  1. 「業界」「職種」も同じ
  2. 「業界」は違うが「職種」は同じ
  3. 「業界」は同じだが「職種」は違う
  4. 「業界」「職種」も違う

今回はゲーム業界未経験者をターゲットにした記事ですので、1,3については取り上げません。

「業界」は違うが「職種」は同じ場合

転職のハードルは低いです。

そもそもゲーム業界は他業界からの転職が非常に多く、求められる職種のスキル・経験年数があれば全く問題ありません。

後述しますが、転職エージェントを使用する際、ゲーム業界の経験者しか登録できないところもあります。(ゲーム業界特化転職エージェントに多い)

しかしゲーム業界で通用するスキルを保持してると判断された場合は、業界未経験でも登録出来る可能性があります。

そのぐらい職種経験者は優遇される傾向にあります。

あとは求人要項に沿った対策を着実にしていけば、ゲーム業界に転職する事は難しくはないはずです ※具体的な対策は後述。

「業界」「職種」も違う場合

この場合、最もハードルが高い転職にはなりますが悲観する事はありません。

筆者もこのパターンで転職していますし、周囲を見渡しても普通に見かけます。

ただし希望する「職種」についてはある程度線引きする必要があります。

特にクリエイター(デザイナー、エンジニア、サウンドクリエイター)への転職は職種未経験ではほぼ不可能です。

法人での経験や最低限専門学校、美術・芸術大学など卒業するなどと言った経歴が必要になります。

逆に具体的なスキルセットが不要なゲームプランナーやカスタマーサポート、デバック、バックオフィス(広報、マーケティング)らであれば可能性があります。

これらの職種に少しでもいいのでこれまでの経験を活かせる事をアピールすると通過率は上がるはずです。

またこのタイプは基本的に大手への転職は非常に難しいので、中小のゲーム会社やゲーム会社をクライアントに持つ会社などを狙って転職活動する事になるでしょう。

★業界人のワンポイント講座

ゲーム業界と親和性の高いエンタメ業界(漫画・アニメ・映画・テレビなど)の方は転職時はプラスになります。

「toC向けに娯楽サービスを提供する」という本質の部分は同じであるため、何かしらエンタメ業界の経験がある方はアピール材料になるでしょう。

ゲーム業界の職種一覧

  • 1 プロデューサー
  • 2 ディレクター
  • 3 ゲームプランナー系
  • 3.1 ゲームプランナー
  • 3.2 レベルデザイナー
  • 4 エンジニア系
  • 4.1 ハードウェアエンジニア
  • 4.2 サーバーエンジニア
  • 4.3 フロントエンド(WEB)エンジニア
  • 4.4 クライアントサイドエンジニア
  • 4.5 インフラエンジニア
  • 4.6 ゲームエンジンエンジニア
  • 4.7 グラフィックスエンジニア
  • 4.8 セキュリティエンジニア
  • 4.9 ビルドエンジニア
  • 4.10 ネットワークエンジニア
  • 4.11 テクニカルアーティスト
  • 4.12 CGエンジニア
  • 5 デザイナー系
  • 5.1 2Dデザイナー
  • 5.2 3Dデザイナー
  • 5.3 3DCGモデラー
  • 5.4 3Dアニメーションデザイナー
  • 5.5 モーションキャプチャースタッフ
  • 5.6 UIUXデザイナー
  • 5.7 エフェクトデザイナー
  • 5.8 イラストレーター
  • 5.9 2Dアニメーションデザイナー
  • 5.10 映像(動画)クリエイター
  • 5.11 WEBデザイナー
  • 6 サウンドクリエイター系
  • 6.1 サウンドデザイナー
  • 6.2 コンポーザー
  • 7 デバッガー
  • 7.1 翻訳チェック
  • 8 シナリオライター
  • 9 ローカライザー
  • 10 カスタマーサポート
  • 11 法務(知的財産管理など)
  • 12 マーケティング
  • 13 アライアンス
  • 14 広報
  • 15 人事
  • 16 データマイニング

【全40種】ゲーム会社の全職種を徹底解剖!それぞれの業務内容を簡潔に解説!(ゲーム業界転職) | ゲーミングNAVIゲーム会社の職種を40種類紹介します。miraigames6.net

ゲーム業界未経験の方におすすめの職種

ずばり〇〇〇職

未経験でもおすすめの職種はマーケティング・プロモーション職です。

筆者がマーケティングに関わる人間なのでポジショントークにならざるを得ませんが、未経験でもチャンスがありかつ需要もある、他業界にも横展開しやすいスキルセットを獲得出来ます。

マーケティング職はどのような事をするのかと言うと、

  • ゲームを知ってもらうために広告(CM、ネット広告など)の掲出
  • TwitterをはじめとするSNSの運用、キャンペーンの企画~実行
  • 公式サイトやYouTubeチャンネルの運用
  • リアルイベントやコラボカフェなどのプロモーション展開
  • グッズ展開
  • アニメやコミカライズ化などのメディアミックス展開
  • 生番組や動画の制作

これらの企画~実行部隊です。

ゲームをより売るため(課金を促すため)にゲーム外の部分で様々な施策を行います。

デザインスキルやプログラミングスキルを必要とする職種に比べ、比較的実経験を必要とせず、言い方は良くないですが実行するだけなら誰にでも出来るものが多いのが特徴です。

ゲームをリリースしても知ってもらう事するままならない昨今の市場でマーケティングの価値は上がり続けており、特にグローバルマーケティングが各社総じて課題となっているため、市場価値も年々高くなってきてると感じます。

AIにも代替えされづらい職種と言われており、さらにゲームプランナーやデバックらと比較すると、培った経験は他業界でも活かしやすいため将来性もある職種と言えます。

ゲーム制作する事は出来ないけど、ゲームに関わりたいという方にはぜひおすすめの職種ですのでぜひ検討してみて下さい。

■転職活動実践編■

転職の目的を明確に

転職したい理由がゲーム業界で叶えられるのか

転職の目的は「志望する会社の内定」ではありません。

「転職先で活躍する事」が転職活動の目的と言えます。

これは転職者も採用企業も同じです。

そのため転職者の「転職理由」については面接で最も深堀りされて聞かれますし、その理由が「ゲーム業界だから叶えられる」ものなのかどうかを採用側は注視しています。

ここでよくある転職理由だが効果のないものを2つ紹介します。それは

  • ゲームやエンタメが好きだから
  • 年収を上げたいから

です。

「ゲームやエンタメが好きだから」は転職者ほぼ全員同じで、一切ストロングポイントにはなりません。

例えば好きでゲームのブログを書いているであったりやYouTubeに攻略動画を投稿している、キャラクターのイラストを描いているなど、明確なアクションまで行っている方はその部分までしっかりアピールしましょう。

そこまでして初めて「ゲームが好き」を選考におけるストロングポイントにすることが出来ます。

次に「年収を上げたいから」ですが、本心ではそう思っても選考で何の武器にもなりません。

特に業界未経験では大幅にアップする事は見込みづらいですし、年収交渉は内定をもらってからでも遅くはありません。

この2つ以外でゲーム業界に転職したい理由を挙げる必要があります。

逆にこの2つ以外で理由がないという方は、ゲーム業界を志望する意思が低いはずです。

あまり熱意熱意いうのは好きではないのですが、相応の熱意を持った人が求められてるのも事実なので、「ゲーム業界で活躍したい理由」を精査する事は怠らないようにしてください。

自分のスキルや経験を棚卸しする

ゲーム業界に限った話ではありませんが、転職市場で評価されるのは「即戦力」です。

ゲーム業界は特にその傾向が強く、経験者が業界でぐるぐる回っています。

未経験者が転職する場合も例にもれずその傾向にあり、何かしら前職とスキルマッチがあればそれだけで転職のハードルがかなり低くなります。

ほんの少しでも、何か業務経験がかすっていればそのことをアピールするべきです。

そのためには経験の棚卸しを行う必要があります。

後述の書類制作の部分で詳しく紹介しますが、求人に対して自身の経歴やスキルを満遍なくアピールするのでなく、求められている業務内容に関連したスキルを深堀りしてアピールした方が効果的です。

自身の経歴を振り返り、何をしてきたのか、どんな事が出来るのかを改めて洗い出しましょう。

転職市場/求人の調査

ここからは転職活動の実践編です。

これまではゲーム業界についてと転職活動で抑えるべき前提条件の話でした。

以降は転職活動を実際にアクションする方に向けてお話していきます。

求人探しの効果的な方法

ゲーム業界の求人を探す方法は3つあります。

  • リクルートサイト 
  • 転職エージェント
  • 転職サイト

それぞれメリットとデメリットをご紹介します。

リクルートサイト

リクルートサイトとは企業の採用ページの事でここからの応募を「直応募」と言います。

直応募だと一般的には企業の採用担当に連絡がいき、直接やり取りをすることになります。

場合によっては一度カジュアル面談から~など選考以外の打診が来ることもあります。

メリット

転職エージェントらを経由しないため、エージェント側に払うフィーがなく、採用予算を低く済ませる事が出来るという採用側でのメリットがあります。

エージェント経由で同じような条件の転職者がいた場合、予算を安く済ませられる直応募が有利になる場合もありえます。

デメリット

連絡が遅い、もしくは返ってこない場合があります。

採用担当によりますが、個人との連絡は優先度が低くなる可能性があり、エージェントを使うよりも連絡が付きづらいと言われています。

またスケジュール調整、年収交渉などすべて一人で行うため自身への負荷が大きいです。

転職エージェント

エージェントサイトに登録し、専任の転職エージェントがつき転職をサポートしてくれます。

求人の紹介や企業とのやり取り、年収交渉などを代わりに行ってくれます。

メリット

転職活動全般をサポートしてくれます。

書類、面接の添削を面接の想定質問集など提供、年収交渉、選考企業の裏情報など様々です。

特に初めて転職活動する方は疑問などを聞けるため心強いでしょう。

その他にも転職者、採用企業の間に入る事で間接的に情報を聞きやすかったり、質問などを聞きやすいと言った目に見えない部分でのメリットがあります。

ではどの転職エージェントに登録すればよいのか?をご紹介します。

転職エージェントは大きく分けて2つあります。

  • 総合型転職エージェント
  • ゲーム業界特化型転職エージェント
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ゲーム業界しか見ていない方は可能であればゲーム業界特化型の転職エージェントに登録したいです。

なぜなら業界特化型でしか保持していない求人情報や企業の裏情報、面接形式、回数、想定質問などサービスの質が段違いだからです。

ですが特化型エージェントは業界経験者のみ登録出来るものとなっているため、ハードルが高いです。

しかし相応のスキル(デザイン、プログラミングなど)を持っていると判断された場合は登録できるケースもあるので、ご自身のスキルセットによっては登録申請をした方がよいでしょう。

私は何社か実際にお世話になりましたが、『G-JOBエージェント』 が最もおすすめです。


ゲーム業界特化人材サービス『G-JOBエージェント』
 

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★全国3拠点(東京・大阪・福岡)の強みを生かし、 関東〜関西〜九州まで全国の案件を扱っており、面談はオンラインでも可能。

★ 「正社員/契約社員」「派遣社員」「業務委託」といった3つの雇用形態で探すことができる。

総合型は登録をはじかれる事はありませんが、特化型に比べてゲーム求人の質と量は間違いなく落ちます。

総合型の中でもギークリー(一都三県のみ)やリクルートエージェントは比較的ゲーム求人も多いので、業界未経験者は登録するといいでしょう。

GEEKLY ↓

IT・WEB・ソーシャルゲーム業界を専門とした転職支援サービスで、大手を中心に募集中求人数は、24,000件

また双方に言えますが転職エージェントサービスはエージェント(人)に大きく左右されます。

そのため最初は2社~3社程度登録し、エージェントの対応が良いサービスを吟味してやり取りするのが鉄則です。

特に業界未経験は転職市場では価値が低く、エージェントに雑に扱われることもあります。(転職出来る見込みが低くエージェント側のフィーも低いため)

よくある事のなので都度落ち込まずに、感触のよいエージェントとやり取りするように心がけましょう。

逆に言えば自分の転職市場での価値はその程度であるという事の裏返しなので、受け入れて転職活動に臨みましょう。

転職サイト

転職サイトは求人情報を網羅的に見る事が出来るサイトです。

転職サイトには下記のようなものがあります。

  • リクナビNEXT
  • マイナビ転職
  • doda
  • エン転職

結論、転職サイトは情報収集用でしか使いません。

また転職サイトから応募するメリットはほぼありません。

メリット

各社の求人情報を網羅的に短時間で確認する事が出来ます。

自分が知らないゲーム会社の求人情報を知る事が出来、転職市場にどんな求人が出ているのか相場感が分かります。

各社の年収や福利厚生の比較にも適しています。

デメリット

デメリットは転職サイトから応募するメリットがないことです。

つまりどうやって探せばいいの?

最も効率的かつ効果的な探し方をご紹介します
結論すべてを使用します。

①転職エージェント
⇒最低3社登録し、やり取りしやすいエージェントを2社ぐらいに絞る。そこからゲーム業界の求人を紹介してもらう。

②リクルートサイト
⇒志望する企業があり、エージェントの紹介にその求人情報がない場合、エージェントに該当企業の求人はないか聞く。ない場合は「直応募」で対応。

③転職サイト
⇒情報収集用。気になる企業があればエージェントにヒアリング。またリクルートサイトを確認する。

★最新求人情報をキャッチアップする方法
⇒Google検索に「ゲーム業界 転職 マーケティング」で検索
⇒上部に求人情報が出るので「他〇件の求人情報」をクリック
⇒投稿日にフィルターをかけ、最新の情報を常に確認する。

※出たての求人は書類の通過率も高い傾向にあります。
※マーケティングの部分は希望の職種を入れて下さい。

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Googleで検索
画像
検索の下部にこのような求人をまとめが出る
画像
投稿日にフィルターをかけながら週1程度で確認し続ける

口コミサイト

openworkや転職会議などの口コミサービスに登録して志望企業をチェックしましょう。

全ての口コミに信憑性があるわけではなく、話半分程度に参考にすると良いですが、入社前に企業の情報を知る事が出来る数少ないサービスです。(特にネガティブな声)

記載者の主観の情報ではなく、客観的な情報を中心に参考にしましょう。

勤務体系や賞与タイミング、人数、男女比などは信憑性が高いです。

私は書類を出す企業の口コミは過去5年分まで必ずチェックしていました。

望ましい戦略

理想的な転職活動は『長期的に求人をチェックし、短期的に勝負する事」です。

そもそも転職市場に求人が出ていなければいくら探しても無謀です。

ゲーム業界はプロジェクト単位(ゲーム開発プロジェクト単位)で求人を出したり、欠員の補充で求人を出している事がほとんどで、年間を通して転職活動が活発な時期が明確に存在しません。(強いて言えば1〜3月が求人が多いと言われています)

そのため求人を探すアクションは長期的にじっくり行うべきです。

また求人を見る癖をつけておくと、どんな事が求められてるのか共通項が分かるようになってきます。

転職する気がなくとも転職市場の肌感を掴めるので長期的に求人を確認する事がベストだと思います。

逆に書類→面接のアクションは短期決戦です。

選考活動はとても忙しく、現職のモチベーションも低下しがちです。面接で休む事もしばしば出てくるでしょう。

ここが長引く(3ヶ月以上)と心身ともに疲弊しますし、「転職する事」が目的になり、「転職後に活躍する事」を見失いがちになります。

『長期的に求人をチェックし、短期的に勝負する』と言うことをぜひ意識してみて下さい。

書類(職務経歴書)の書き方

転職活動には必ず職務経歴書と履歴書が必要です。

いわゆる最初の関門、書類選考は職務経歴書を採用担当がみて通過かどうかを判断するため、ここでは重要な職務経歴書の書き方について紹介します。

履歴書は自身のプロフィールを書くだけなのでここでは割愛します。

テンプレート

ゲーム業界特化型の「シリコンスタジオエージェント」が職務経歴書のテンプレートを公開しています。

ゲームクリエイターの職務経歴書テンプレート|シリコンスタジオエージェント【ゲーム・映像 転職】ダウンロードしてすぐに使える!ゲームクリエイターの職務経歴書テンプレート|ゲーム業界で転職するなら必ss-agent.jp

ゲーム業界の方はこのテンプレートに沿って書き込めば間違いありません。

ゲーム業界未経験の場合でもこのテンプレートに当てはめられるようであれば、可能な限りこの形式にするといいでしょう。

ゲーム業界の採用担当者が一目で分かりやすく、かつ馴染みがある形式だからです。

特に使用ツール、使用言語(プログラミング)、プラットフォームなどは明確なスキルセットとして認識されやすいため、漏れずに書いておきましょう。

このテンプレートで書くのが難しいのであれば、DODAの職務経歴書を参考に書くのがいいでしょう。

職務経歴書テンプレート(Word・Excel)のダウンロードと選び方職務経歴書のテンプレート・フォーマット(Word・Excel形式)をダウンロードできるページです。文例が記入された【職種・doda.jp

書類通過するために重要な2つの事

書類選考の段階で最も大切な事は『面接に呼ばれる事』です。

採用者は経験年数、スキルセット、アピールポイントを総合的に判断して『面接してみるかどうか』を見定めています。

そして面接に呼ばれるためには2つのポイントがあります。

この2つをクリアする形で職務経歴書を記載できれば通過する確率がグッと上がるはずです。

  • 求人要項に刺さる内容にする事
  • 中期的なポテンシャルをアピールする事

それぞれ詳しく解説します。

求人要項に刺さる内容にする

求められている人物像にマッチする事を中心に書きましょう。

採用者視点、あなたがどんな会社を渡り歩き、どんなスキルを身につけてきたかと言う事には興味はありません。

この会社で活躍出来るか、戦力になり得るか、長期的な就業が見込めるかどうかを見極めます。

そこためダラダラと今までの経歴を記載するのではなく、求められている事柄に対してピンポイントでこれまでの経験を刺しに行って下さい。

例を挙げてみます。(筆者がマーケティング職なのでそれを例に挙げてみます)

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とあるゲーム会社のマーケティング職求人です

ソーシャルゲーム会社のマーケティング職の求人です。

見ての通りゲーム外のキャンペーン、イベントを企画実施を担当する人を求めていますね。

そのため相手が欲しい人物像に沿った職務経験を職務経歴書には書く必要があります。

例えば社内イベントを実行委員だったとか、Twitterの運用担当で他社のキャンペーンを広く知っているとか「活かせる」経験を書くわけです。

もし現段階であなたにプログラミングスキルが一定水準あり、高いレベルでスキルをアピール出来るのだとしても、この求人に限っては相手に求められていません。

求められていないものをダラダラと書くのではなく、あくまでそれぞれの求人内容に沿った自身の経験を職務経歴書には多めに書きましょう。

もしプログラミングスキルを使ってキャンペーンの分析が出来る、などと応用を効かせられるのであれば書いてもいいかもしれません。

中期的なポテンシャルをアピールする

特に未経験者に意識して欲しいポイントです。

中途採用がメインのゲーム業界にとって「未経験歓迎!』と書かれた求人は裏があります。

それは「本当に誰でもすぐに出来る業務」というスキルも何も身につかない仕事である可能性があり、このような求人はおすすめしません。(特にデバック、カスタマーサポートに多い)

純粋な中途採用求人や第二新卒、若手歓迎の求人に目を通して下さい。

それらの求人には明確にどんな事を遂行してほしいか記載されていると思います。

例を見てみましょう。

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求人例1(デバック)
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求人例1の続き(デバック)
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求人例2(デバック)

上記の求人例1.2を見ていただければと思います。

求人例1はいかにも未経験がOKで応募、歓迎スキルなどは誰もがクリア出来そうなものが書かれています。

未経験歓迎の求人にはこのようなタイプが多いのですが、この求人を見て『では経験者にはどんなスキルが求められているのか』が分かりますでしょうか?

中長期的に経験者同等の業務にあたるわけですがその将来像、身につけていかなければならないスキルが求人例1では分かりません。

ここが落とし穴です。

ゲーム業界未経験だからといって、未経験歓迎求人ばかりに目を通すのはやめましょう。

誰もが出来る事ばかりが書かれているが故に、将来的に身につけなければならないスキルセットが把握出来ず、将来像も見えない(そもそも採用側がそんなところまで考慮しない)ためよく分からない会社やポジションである可能性が高いです。

求人例2ではゲーム業界未経験歓迎とはかかれてあるものの英語スキルが歓迎されており、外部とのやり取り、管理業務を求められている事から、社外との英語のやり取りが発生すると見て取れます。

ここまで求められている業務の解像度が高い求人を積極的に狙っていきましょう。

そして求人から読み取れる「長期的に求められる業務内容」に対して、自分は遂行するポテンシャルがある事をアピールします。

そのアピールを書類には多めに書きましょう。

採用側が「長期的に求めている人物像」は未経験歓迎の求人だけでは読み取れないことが多いため、同じ会社の似たような職種の中途求人にまで目を通し、洗い出すといいでしょう。

ここまで徹底的にやれば書類の通過率はグンと上がりますし、自分の中でより解像度を高くしてその後の面接に当たることが出来ます。

未経験者にとっては書類選考は鬼門なので、徹底的に詰め、求人に沿った職務経歴書にしていきましょう。

私は職務経歴書を同じ内容でたくさんの企業に提出するのではなく、別々にカスタマイズして提出していました。

ゲーム会社は母数が少ないため、一社一社を大切にしていかないとすぐに候補がなくなります。

また一度応募して不通過だと最低1年は応募出来ないため慎重にいくべきです。

一般的にも感覚的にも書類の通過率は20〜30%と言われているので、まずは3社を目処に書類を作成していく事をファーストステップとしておすすめします。

面接対策

常に忘れてはならない2つのこと

書類が無事通過すれば面接に移ります。

ゲーム業界では一般的に3回程度、面接が行われることが多いです。

まず大前提、面接を突破する上で最重要なポイントを2点お伝えします。

  • 「活躍出来るか」
  • 「長く働き続けるか」

ゲーム業界に限らず、転職活動ではこの2点を見られています。

☆再現性 〜活躍出来るか〜

採用者視点、この方はうちの会社で活躍出来るか、戦力として機能するかどうかを見極めます。

この部分はこれまでの業務経験や知識を中心に判断されます。(現在の仕事内容の質問などで深堀りされていきます)

同等の業務経験があればもちろんベストですが、中長期的に会社の戦力となり得ると判断してもらえれば未経験者でもクリアすることが出来るでしょう。

書類が通過した時点で活躍出来るポテンシャルがあると判断されているため、1次面接、2次面接で実際に活躍出来るのかを職務経歴書を深堀りされながら見極められています。

職務経歴書の時同様にこれまでの経歴を浅く広くアピールするのではなく、求人の求める人物像に対して自分は親和性があるということをピンポイントにアピールするといいでしょう。

更に深堀ると過去の仕事で自分が工夫した点やそれにまつわるオリジナルのエピソードを求人に沿った内容で話すことが出来ると、相手に再現性をアピールすることが出来ます。

後ほど面接想定質問集を記載していますが、「活躍出来るか」を言う点を漏れずに面接では話していきましょう。

☆継続性 〜長く働き続けるか〜

採用者視点は出来るだけ長く働いてほしいと思っています。

イメージギャップによる早期離職や最初から転職前提で応募してくる人も多く、戦力になる前に離職されては会社として損失でしかありません。

特にゲーム業界は離職者が比較的多いとされているため、採用者も慎重です。業界未経験者ならなおのことです。

この点はなぜゲーム業界で働きたいと思ったかどうか(志望理由と転職理由)を話すことでアピールして行きます。

業界未経験者の場合、ゲーム業界で働きたいと思った理由→企業単体に対して働きたいと思った理由の順番で話すと相手はすんなりと受け入れることが出来るためおすすめです。

これまでの社会人歴を振り返り、長期的に働く気があるのかどうかをアピールしていきましょう。

面接の大まかな流れ

基本的に転職面接では下記のような流れでテンプレート化しています。

  1. 自己紹介
  2. 転職理由 →継続性の確認
  3. 志望動機 →継続性の確認
  4. 現在/これまでの仕事内容 →再現性の確認
  5. 逆質問

この項目の中で面接官が気になった点をより詳細に深堀りされて行きます。

【30例】面接の想定質問集

筆者の経験と独自ルートから入手したゲーム業界の想定質問集です。

聞かれる確率が高い順番で記載していますので参考にしてください。

筆者は最低限下記の質問にはすべて回答を用意して面接にのぞんでいました。

ほぼ100%聞かれる質問

  • 志望動機
  • 転職理由
  • 逆質問
  • なぜ弊社なのか?

聞かれる確率が高い(70%以上)質問

  • 入社後なにをしてみたいか?実現したいことはあるか?
  • 3年後どうなっていたいか?今後のキャリアプランをどう考えているか?
  • 自己PR
  • 自分の強み/弱み
  • 成功/失敗した経験
  • 困難を乗り越えた経験

聞かれる確率が高くはないが想定はしておいたほうが良い質問

  • 仕事で工夫したことは?その成果は?
  • 仕事で心がけていることは?
  • 働く上での目標は?目標達成のために実行してきたことは?
  • 1番印象に残っている仕事内容は?
  • 仕事でストレスを感じるときはどんなとき?
  • どういった問題に対して課題を感じ、その課題を解決するためにしたアクションは?
  • 同年代の中で負けないと思うところは?
  • 現在の仕事の業務フローを簡単に教えて下さい
  • 現職でやりきったと思うことは?
  • 他の部署やチームとはどんな関わりがあるか?
  • 現職でもっと成長出来ると思っていることは?
  • 他社を受けている場合、何を基準に選んでいるか?
  • 仕事で重要な決断をして経験はあるか?それはなにか?
  • 最近気になったニュースは?

ゲーム業界特有の質問

  • 好きなゲームは?その理由は?
  • 最近遊んだゲームは?
  • 今まで遊んだゲームTOP3は?
  • 弊社のゲームでは何をプレイしたか?

必ず○○をしろ

志望先のゲームは必ずプレイして下さい。

面接では自社のゲームをプレイしたことがあるか高確率で聞かれますが、未プレイなら通過するのがぐっと難しくなります。

どの職種でもゲーム開発するにはそのタイトルがどんなゲームで何が魅力的なのかを把握する必要があります。

既プレイなら「タイトルについてどう思ったか?」などから派生して会話出来ます。

また未経験者を採用するとしても、タイトルの理解を深めるためにゲームをプレイさせる会社もありますが、プレイ済みだとその時間を削減出来ます。

そのため採用視点でも転職者にかける教育コストを削減出来るので好印象です。

特に業界未経験者が面接対策する上で、ゲームプレイは最も効率が良い対策なので何か1つ少しでもいいのでゲームプレイしてから面接に望みましょう。

内定が出たら/退職する際に

必ず○○を挟む

もし内定を獲得したら必ず『オファー面談』を実施しましょう。

オファー面談とは内定が出ている状態で、面接では聞けなかったことや業務について伺える面談のことです。

オファー面談では内定が取り消されることはありません。

ここで更に具体的に業務の詳細を聞いたり、担当する予定のゲームタイトルを聞けたり、雇用契約体型について聞くといいでしょう。

またこの段階では内定を受理しているわけではないため、内定辞退することが可能です。

面接やオファー面談でネガティブな印象を持ったり、複数内定があれば雰囲気を比較し吟味しましょう。

転職者からももちろんですが、内定が出た企業側からも転職者にいろいろ話したいため、「入社後に活躍する」という転職活動の目的をより強固にすることが出来るはずです。

飛ぶ鳥跡を濁さず

退職する会社にはなるべく波風立てずに、可能であれば円満に退職しましょう。

特にゲーム業界内の人間は総人口4万人と言われており、会社自体も多くないため必ずにはどこかで繋がりが出てきます。

ゲーム業界でキャリアを築いて行きたいのであれば、会社関係なく円満な人間関係を築きましょう。

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おわりに/質問があれば

今回はゲーム業界に転職するための知識・ノウハウについてご紹介しました。

熱意があれば後は行動するのみ。

皆様の転職成功を心より祈っております。

もし筆者に質問や感想があればぜひ下記TwitterのDMやお問い合わせにご連絡ください。

ありがとうございました。