【2023年版/現役が語る】ゲーム業界?やめとけ!やめとけ!(ゲーム会社就職/転職)

2022年9月4日

皆様こんにちはミライです。

今回はゲーム会社に現役で勤める筆者が

ゲーム業界への就職・転職はやめとけ!

というテーマでお話します。

■筆者のプロフィール
・大手IT企業エンジニア
⇒中小ゲーム企業マーケター
⇒大手ゲーム企業マーケター(現)
・20代
・新しいもの好きのミーハー

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なぜゲーム業界はやめとけと言われるのか?

やめとけその①.ゲームが嫌いになるかもしれない

皆さんゲームは好きですか?

僕はめちゃくちゃ好きです。だからゲーム業界に飛び込みました。

しかしながらゲーム業界で働くという事は、

好きなゲームを嫌いになる覚悟が必要です。

なんでも強制されるとつまらないもんですがゲームも同じです。

仕事で強いられるゲームは楽しくありません。それどころか嫌いになる人もたくさんいます。

ゲームが好きだからゲーム業界を志望する方が大半だと思いますが、ゲーム好きはゲームの仕事が楽しいに直結しません。

ゲームそのものは好きでも、人間関係で仕事が行くのが嫌になって結果ゲームを嫌いになるとか、外的な要因でゲームが嫌になる可能性もあります。

好きな事を仕事にする事は、あなたの人生に置いてリスクでもある。

だって自分の趣味だったゲームが嫌いになるって、とっても悲しいことだから。

人生においての娯楽の一つが失われるって大きなことですよね。

ゲーム会社の中の人間だからこそ、この点は1番知っておいてほしいなと思います。

ゲーム会社の中の人間だからこそ,この点は1番知っておいてほしいなと思います。

ですがどうせ平日1日8時間は労働しなくちゃいけないんだったら、自分の好きな領域を仕事にしたほうが得じゃね?って思って僕はゲーム業界で働いています。

幸い職場の人間関係も良好で、こんなゲームブログを立ち上げるぐらい今の仕事は充実しています。

ゲーム業界をネガキャンしている訳ではなく、むしろ人によっては天国みたいな業界です。

ゲーム業界を志望しているなら自己分析を怠らず、軽い気持ちでこの世界に飛び込むのはおすすめしません。

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やめとけその②.不安定な業界である

ゲーム会社の業績は基本的に不安定です

売れるゲーム・面白いゲームを作り続けることはどの会社であっても難しく、売上が安定しないビジネスモデルだからです。

昨今はゲームのクオリティも飛躍的に向上し、ユーザーの目も肥えてきました。

高いクオリティのゲームを作るには製作費も当然高騰し、多額の開発費を用意できないもしくは制作基盤がない会社がゲームビジネスで利益をあげるのは難しくなってきています。

また市場には毎日大量のゲームソフトが投下され、ユーザーの手に届くどころか、認知してもらうことすらも難しくなってきています。

そのため広告宣伝費用を投下しないとどんなに面白いゲームでも知ってもらうこと事すらままなりません。

消費者の可処分時間の奪い合いも激化しておりゲーム会社同士のみならず、YouTubeやNetflixなど他エンタメ・娯楽業界との競争も勝ち抜いていかなければいけません。

様々な要因がありますが総括すると、国内のゲーム市場は成熟しておりビジネスの難易度は高くなっています。

また娯楽コンテンツビジネスという特性も相まって業績は基本的に不安定です。

新しいゲームがリリースされても開発予算すら回収出来ないゲームは山の様にあります。

業績が不安定ということは当然給与も不安定です。正確には給与を1度上げると下げることが難しいので、上げることのボトルネックになっているのです。

私はよく競合の調査を行うのですが、5年先ですら安泰なゲーム会社はほとんどありません。国内だと10社もない気がします。

基本的に不安定な業界である事は認識しておくべきです。

やめとけその➂.残業まみれも覚悟の上

かつては寝泊まりは当たり前の激務だったらしいですが、今はかなり少なくなってホワイト化が進んでいます。

リモートワーク可の企業も多く存在します。

残業の量は

  • ゲーム会社
  • 会社のゲームタイトル
  • ゲームタイトルで担う役割(職種)

に依存するので一概には判断出来ませんし、自分も繁忙期はそこそこ残業しますが、そうでないときは残業10〜20時間で収まります。

それでも終電まで働く人はたくさんいますし見ます。

時間感覚狂ってんじゃねえのかって思うプロデューサーとかも見ます。

まあどこの会社もプロデューサーはバグってるみたいですけどねw

それこそ3時にチャットが動いてるのも見ます。

特に終日運営が必要なソーシャルゲームやオンラインゲームは、業務時間外にどうしても対応しなくてはならない事が出てきます。これは運営コンテンツの特性上仕方がなかったりします。

ゲーム会社でもし働きたいのであれば、鬼の様に残業する覚悟しといた方がいいです。

これは置かれてる境遇に依存するのでなんとも言えませんが、業界全体がホワイトで9時17字の定時、ほぼ残業がないような界隈ではない事は認識しておくべきでしょう。

やめとけその④.大手以外は薄給。格差が大きい。

日本で大手と言われるゲーム会社は両指で数えるほどしかありません。

国内ゲーム会社の主要上場企業(1部除く)

上記でも少し触れましたが、ゲームのクオリティは年々高くなり、それに伴い開発費も高騰しています。

ソシャゲ最初期にヒットした「パズドラ」の初期開発費は5000万と言われていますが、現在では開発費が1億〜5億が割合としては最も多く、2020年リリースで爆発的なヒットを記録した「原神」は開発費100億と言われています。コンシューマーゲームであれば200億もざらです。

クオリティの高いゲームを作るには多額の資金と人的基盤が必要で、重厚なゲーム開発基盤がある会社とそうでない会社は二極化しつつあります。

そのため当然売上にも格差が広がり、給料の格差も広がります。これはゲーム業界で実際に起こっている現象です。

国内の上場している会社を比較しても平均年収が2.5倍ほど異なる会社も存在しています。もう一度言いますが平均年収です。

昨今のM&Aブームも相まって、給料格差は今後大きくなって行くと僕は予想しています。

もし業界未経験で転職するのであれば大手ゲーム会社に内定をもらう事は非常に難しく、中手以下のゲーム会社に入社する確率が高い訳ですが、薄給(年収300万台スタート)である事は覚悟しておきましょう。

やめとけその⑤.歳食っても若くあれ

ゲーム業界は平均年齢が低い業界です。

社会人の平均年齢が45歳程度なのに対し、ゲーム業界は35歳程です。

若くて感性鋭いバキバキの若人がゲームをより良くしようと頑張る訳ですが、40歳・50歳になってもその感性を負けず劣らずゲームの仕事を続けられますか?バリバリやっていく自信は有りますか?

仮に結婚して、子供が産まれて、ゲームをする時間もエネルギーもなくなって。

ゲームから離れてしまって興味も無くなってしまうかもしれません。

そんな中でもゲームに情熱を持って仕事に取り組めないとこの業界では幸せになれません。

ゲーム業界で活躍されている方は歳なんか気にせず面白いゲームを作るんや!と腹括って仕事している人が多いです。

そんな人達と同じぐらい情熱を持てないと、キャリアアップもスキルアップも周囲から抜きん出るのも難しい業界です。

業界の実態をもっとリアルに知りたいなら

リアルな口コミを見ろ

転職会議やopenworkなどの口コミサービスは1000円/月程度で社風や年収、評価制度、残業などの口コミが見てます。

実際にゲーム会社で働いている人、または退職者の口コミを見るのが最も手っ取り早くリアルな実態を知る事が出来ます。

ポジティブな事もネガティブな事も、これ言っちゃって良いんだみたいな内容もあるので見ていて結構面白いです。

特に就職、転職を考えている方は絶対に登録しておいた方がいいと思います。

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転職会議

ゲーム業界のポジティブな事

ネガティブな話ばかりなので、ポジティブな話もしたいと思います。

結論から言うとゲーム業界の未来は比較的明るいです。

ゲーム市場は好調。見通しは明るい。

ゲーム業界の国内市場規模は年々拡大しています。

https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/watch/00013/01964/?SS=imgview&FD=1421851125

コロナによる巣篭もり需要の拡大後(2021年)は横ばいの水準ですが、ゲームをこれまで触れてこなかった層がゲームに触れる機会が増えました。

任天堂Switchらのゲームハードが国内で普及し、さらにゲーミングPCの普及率が伸びたため、国内市場(特にゲームソフト)はこのまま横ばいの水準を維持し続けるのではないかと言われています。

ですが長期的には少子高齢化により国内のゲーム人口は減り続けて行くことが見込まれるため、グローバル市場に展開していくことが重要になります。

その世界市場ですが市場規模はこれからも拡大していくと見込まれています。

https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/watch/00013/01964/?SS=imgview&FD=1420927604
https://www.globaldata.com/media/thematic-research/mobile-gaming-represent-50-revenues-will-470-billion-gaming-industry-2030-says-globaldata/

データを見ても分かるようにスマホの普及が世界的な視点ではまだまだ伸び代があるため、特にモバイルゲームの市場規模が拡大しています。

そのためグローバルにゲームを展開する企業が末長く生き残っていくでしょう。

これらのデータからもゲーム市場は世界的に拡大が見込まれます。

グローバルで戦える数少ない国内産業

日本のゲームは全世界で受け入れられ、売上の大比率が海外なんて事も珍しくありません。

例としてバンダイナムコエンターテイメントが手掛ける「ドラゴンボールZドッカンバトル」は4割程度が海外の売上となっています。

https://sensortower.com/ja/blog/dragonballz-dokkan-battle-over-3-billion-revenue

人口減少、少子高齢化が進む日本ではグローバルで勝負出来る業界は将来性が高いと言えます。

リモートワークしやすい

ゲームはデジタルコンテンツなのでほぼ全てデジタル上の成果物となります。

PCがあれば業務は完結する事が多いためリモートワークがしやすく、推奨している企業も多いです。

主要なゲーム会社のオフィスは東京や大阪など都心であることが多いのですが、リモートワーク専用の採用も最近は活発化しており、働きやすい環境が業界全体で整備されつつあります。

服装髪型自由。金髪ロン毛でもお咎めなし。

これはゲーム業界のユニークな風潮です。

外見に対してとやかく言われることはあまりなく、短パンだろうが金髪だろうが、ジャラジャラアクセサリーを付けてようが言及されることはほとんどありません。(もちろん会社によりけりです)

アホみたいにスーツを強要する会社(前職)もあるので、このあたりの自由度はゲーム業界のメリットだと思います。

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まとめ

今回は『ゲーム業界はやめとけ』というテーマでお話しました。

もしそれでもゲーム業界に入って頑張りたい、未経験でゲーム会社に入りたいと思う方はこちらの記事を参考にしてみて下さい。

他にも聞きたい事があれば下のフォームからコメントして下さい。

回答出来る範囲でお答えします。

ご愛読ありがとうございました。

バイバイきーん
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