【ゲーム業界転職】未経験の方へマーケターという選択をおすすめしたい

2022年7月24日

皆様こんにちは。ミライです。

今回はゲーム業界への未経験転職を考えているけど、専門的なスキルを持っていないという方に向けて

「エンジニアでもデザイナーでもないあなたへ、マーケターという選択のすすめ」

というテーマでお話していこうと思います。

■筆者のプロフィール
・大手IT企業エンジニア
⇒中小ゲーム企業マーケター
⇒大手ゲーム企業マーケター(現)
・20代
・新しいもの好きのミーハー

ゲーム業界への転職を考えている方、マーケティング・プロモーション職に興味がある方はぜひ見て行って下さい。

本記事のポイント

・マーケターって何をする職種なのか解説
・マーケターをおすすめする理由について解説

転職する上での有効なアプローチについて紹介

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そもそもマーケターってなにするの?

マーケターとはマーケティング業務を担当する職種で、求人票ではマーケティングプランナー、プロモーション担当、企画職のように表記されています。

ゲーム業界におけるマーケティングは「ゲームを効率的に売って、利益を上げるための仕組みを作る事」です。

マーケティングの定義は会社や個人でバラバラだったりします

ゲームビジネスは下記のように大きく分けて3つのビジネスモデルに分類出来ます。

  • 売り切り型のゲーム(プレイステーション、任天堂などのコンソールゲームタイトルに多い)
  • 基本プレイ無料。ゲーム内課金型のゲーム。(スマホゲームに多い)
  • 基本プレイ無料。ゲーム内の広告で収益を得るタイプ(スマホゲームがほとんどでハイパーカジュアルゲームと言います)

各ビジネスモデルに沿ったマーケティング戦略を企画・実行・効果検証しPDCAを回しながらに業務にあたります。

マーケティングの業務領域は多岐にわたるため、具体的にどんな業務を行うのか分からない人もたくさんいるかと思いますが、代表的なものを下の一覧でまとめています。

マーケティングの業務一覧

テレビCMの制作・配信
デジタル広告の制作・配信(YouTube広告やTwitter広告など)
郊外広告の制作・掲載(電車広告や駅前広告など)
SNS運用(公式Twitterアカウントの運営、SNS企画実施など)
webサイト・YouTubeチャンネル運営
広報活動(プレスリリース、ゲームメディアへの掲載など)
オフラインイベントの開催(コラボカフェ、東京ゲームショウ・大会運営など)
オンラインイベントの開催(生放送など)
コラボ(飲食コラボ・コンビニコラボなど)
SEO(検索エンジン最適化)やASO(アプリストアの最適化)
グッズ制作・販売
インフルエンサーマーケティング(著名人・Vチュバー施策など)
海外展開支援
メディアミックス支援(アニメ化やコミック化など)

具体的に知りたい方は別の記事で紹介していますので、こちらも見てみて下さい。

マーケターをおすすめする理由

ゲーム会社の主な職種はめちゃくちゃざっくりとまとめるとこんな感じです。

  • ゲームプランナー
  • ゲームデザイナー
  • エンジニア
  • シナリオライター
  • デバッカー
  • サウンドクリエイター
  • マーケティング

それぞれの職種の中でも細分化されていきます

デザイナーならUIデザイナーや3Dモデラーみたいな感じだな

ここでは数ある職種の中でも、業界職種未経験ならマーケター(マーケティング職)をおすすめする理由を4個紹介します。

明確なスキルセットが不要

ゲーム会社の主な職種の中でもマーケターは分かりやすく求められるスキルというものが少なく、職種未経験でも比較的参入障壁が低いと言えます。

エンジニアであればどんなコードがかけるのかや、サーバー周りの知識が一切なくて「1から教えて下さい自分では何も作ったことはないけど」の状態では転職は難しいでしょう。

デザイナー・シナリオライターも同じで、明確にアウトプットが出る職種は自分が作ったコンテンツを転職時に求められるケースが多く、それを作るには一定のスキルが必要です。

  • AWS上でインフラ設計出来る
  • Photoshopを使って2Dデザインが出来る
  • DAWソフトで効果音を作った事がある

このように分かりやすいスキルや資格、経験が必要なエンジニア・デザイナーらと比較するとゲームプランナーやマーケターは転職の段階ではそこまで具体的なスキルは求められない傾向にあります。

これはマーケティング職での入社が簡単と言っているわけではなく、業界職種未経験の状態で技術職種への応募は参入障壁がそもそも高く、選考通過の土台にすら立てない可能性が高いという事です。

マーケターは業界によって得られる知見やマーケティング手法が大きく違うので共通の資格みたいなものはほぼありませんし、極端な話面白い企画をバンバン思いつくだけでも、割と重宝されます。

マーケティングは業務領域がとても広いので、採用窓口も結構広く未経験でも転職チャンスがあると言えます。

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ゲーム好きが武器になりやすい

ゲーム会社を志望している以上、ゲームが好きな方が大半かと思いますし、実際に社内はゲーム好きで溢れていますが、その熱意はマーケティング業務に非常に優位に働きます。

特に近年はファンマーケティングが注目され、ゲームのファン層を増加させる活動やファンが作り上げるコミュニティが重要視されています。

Twitterキャンペーンやリアルイベントあたりが挙げられますね

マーケティング業務ではこういったイベントを開催しコミュニティ活動を助力したり、グッズを販売したりと、ユーザーが更にそのゲームを好きになってもらうためにゲーム外からアプローチ出来る施策を考えます。

ゲームが好きという事は自分も1ファンの視点でプロモーションを企画する事が出来ますし、ファンが求めていることを定性的にくみ取る事が出来ると施策提案も通りやすくなります。

ユーザーとの距離が近い業務が多いが故に、ゲームが好きは強力な武器になります。

マーケティングスキルの汎用性の高さ

私はゲーム業界におけるマーケティングを「ゲームを効率的に売って、利益を上げるための仕組みを作る事」と定義していますが、マーケティング思考は全てのビジネスに応用が効きます。

プロダクトやサービスを売り利益を得るためには、マーケティング戦略はビジネスの加速度を大きく左右します。

マーケティングの業務一覧で簡単に記載していますが、SNSの活用やデジタル広告の出稿、オウンドメディア(公式サイト)の運営など、飲食メーカーだろうがアパレル業界であろうが百貨店であろうが、自社のプロダクトを持った企業であれば知識と経験を活かせます。

特にゲームはデジタルコンテンツであり今後もデジタル化が加速する社会において、他プロダクトにも応用が利くデジタルマーケティングのスキルセットを学ぶことが出来ます。

仮にゲーム業界以外で転職を考える場合でも、培ったスキルと経験は他業界でも腐ることがないと思います。

リモートワークしやすい

基本的にパソコンがあれば業務が成り立つのでリモートワークをしやすい職種です。

もちろん会社規則や業務内容によっては難しい事もあるかもしれませんが、純粋に業務内容だけを見ればリモートワークで事足りる事が多いです。

特に大手ゲーム会社は東京や大阪の中心地にあることが多く、通勤や家賃などの生活面から見てもリモートワークしやすい業務というのは、長期的なキャリア・ライフイベント視点でもメリットになります。

オフラインイベント系の業務だとリモートだけでは難しいね

とは言ってもイベント前の業務はリモートで完結する事が多いよね

転職での有効なアプローチ・アピール

転職先のゲームタイトルが好きである・よくプレイしているという事

シンプルですが実はめちゃくちゃ重要です。

なぜかと言うとそのゲームのマーケティングを担う以上、そのゲームの仕様やキャラクターの事を最低限知る必要があります。

そして採用側からすると転職者にそのゲームをプレイしてもらう時間を省略できるほか、今までのゲームの成り行き(過去にどんなアップデートがあったのか、どんなキャンペーン・イベントが行われてきたかなど)をすでに知っている状態であるため、採用後の工数が大幅に削減出来ます。

またそのタイトルが好きであることは、プロモーションを検討する上でユーザー視点(1ファンとしての視点)を持つことが出来るため、定性的な感性をふまえた企画提案をすることが出来ます。

たとえ知らないゲームタイトルであっても、ゲームを必ずプレイしてから転職活動に臨むことをおすすめします。

好きは武器

ゲーム業界の時事ニュースについて意見を持つ

マーケティングはゲーム市場の動向やトレンドをキャッチアップし続ける必要があります。

他社の企画やプロモーションを見て参考にすることもよくあります。

2022年上半期で言うビッグニュースはMicrosoftが大手ゲーム会社のActivision Blizzardを7.8兆円で買収したという話が記憶に新しいですが、こういった情報を収集し出来れば自分はどう思ったのかを考え、面接官に話せると良いです。

トレンドをキャッチアップし続ける力はマーケターにとって重要な能力ですし、市場の動きを見て分析する力をアピール出来ます。

その意見が当たっているのかどうかはそこまで重要ではなく(そもそも未経験の人にそんなことは求めてない)、情報収集能力とその情報をもとにアウトプット出来る人物であるかどうかを示す事が出来ます。

例に挙げたMicrosoftの様なビッグニュースでなくても、「このゲームのこのプロモーションはこんなところが良いと思った」みたいな小規模なニュースを何個かストックしておくのもいいと思います。

なんでもいいから面白い企画を考えてみる

マーケターは企画を考える事が多い職種です。

自分が好きなゲームを思い浮かべて、どんな企画をしたらユーザーが盛り上がるのか考えてみて下さい。

そしてその企画を実行するには何が必要になるかイメージしてみると、実業務のイメージもしやすくなると思います。

仮に「好きなゲームタイトルのコラボカフェが秋葉原に期間限定で出店する」となったら、

  • メニューはどんなものがいいだろう?
  • 販売するグッズは何がいいだろう?
  • どうやって告知すればいいだろう?

など考える事は結構あります。

もしその企画に自身があるなら、面接や提出書類で提案してみるのも悪くないと思います。

考えた企画をベースに熱意を伝えられるといいよね!

ゲーム業界へ転職を考えている方は具体的な方法をこちらの記事で紹介していますので参考にして下さい。

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まとめ

今回は「エンジニアでもデザイナーでもないあなたへマーケターという選択のすすめ」というテーマでお話しました。

他にも聞きたい事があれば下のフォームからコメントして下さい。

ご愛読ありがとうございました。

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