【マーケティング】原神のマネタイズ（課金）について考えてみた
皆様こんにちは。ミライです。
原神ライフいかがお過ごしでしょうか。
今回は、原神における課金について個人的な意見を書いていきたいと思います。
痒い所にギリギリ手が届く原神の課金（ガチャ）システムは、本当に絶妙な塩梅だと思います。
簡単に原神の課金要素をおさらい
原神の課金要素は以下です。
- 空月の祝福（1か月:610円）
- 天空起行（1.5月:1200円）
- 真珠の歌（2440円）
- 結晶凝結（創世結晶6480個:12000円） ※ 創世結晶＝原石
創世結晶を購入する場合、1回のガチャを回すには、リアルマネーで296円、90連で26,666円必要になります。
空月の祝福（1か月:610円）は、30日毎日ログインした場合2700原石もらえますので、創世結晶を購入した場合で換算すると約5000円分の原石を入手することが出来ます。
空月の祝福がいかにコスパが良いかが分かりますね。※ 創世結晶自体が高すぎるとも言えますが…………
90連天井という甘い罠
原神では90回ガチャをまわすと必ず星5キャラが手に入る、いわゆる天井システムが採用されています。※武器ガチャは80連
ただ実際には70〜80連目で星5が出ることが多く、天井に行く事はまれです。
海外で実際にデータを取った方がいて、76連目が最も星5キャラの排出確率が高いというデータもあります。
この90連天井は人によって賛否あるかと思いますが、個人的にはまあまあ良心的な方なんじゃないかな～と思っています。
ゲームによっては天井はおろか確率開示されてないなんてザラですからね。どのゲームとは言いませんが。
ここで着目すべきは、90連天井をベースにゲーム内での原石配布、課金要素が設定されているという点です。
原石入手量の計算と原神の策略
バージョン2.0前半（稲妻実装時）のゲーム内イベント報酬の原石を例として、原石の総入手量を見てみます。
ガチャの更新は大体3週間（21日）に1度なので、その期間のイベントで算出します。
- 腕試し[神里綾華]（20原石）
- 雷痕を求めて（最大780原石）
- 秘宝の行方（最大540原石） ※伝説任務は毎回ある訳ではないので割愛
合計1340原石がイベントで貰えます。
今回はバージョン2.0前半のイベントで算出していますが、どのバージョンのイベントも3週間（21日）で大体1300～1400原石が報酬となることが多いです。
ここに
- デイリー任務（21日分：1260原石）
- 空月の祝福 （21日分：1890原石）
を加えると1340＋1260＋1890＝4490原石になり、ガチャ約28回分の原石が手に入ります。
原神は1.5か月（約45日）に1度大型アップデートが入るため、アップデート単位でみると4490×2＝8980原石手に入ります。
さらにここで天空起行の報酬
- 原石680個
- 妨がれた運命4個（原石640個分）
を加えると8980＋680＋640=10300原石が手に入り、ガチャ65回分になります。
まとめると、バージョン単位（約1.5か月）で計測した場合、「空月の祝福」＋「天空起行」＋「デイリー任務」＋「イベント報酬」をそれぞれ最大までこなして手に入る原石は
約10300原石、ガチャ回数で見ると約65回分となります。
実際には任務報酬や宝箱ドロップ、アチーブメントなどでも入手できるため、ユーザーのごとに差はありますが
ガチャ70～75回分が1バージョンごとに手に入ります。
これは、冒頭で話した星5キャラ排出確率の実質天井確率76連目とほぼ同じ回数になります。
つまり 「空月の祝福」＋「天空起行」 に課金（※1.5か月換算2115円）すれば、バージョンごとのキャラガチャ、または武器がガチャで星5を手に入れることが出来る計算になります。
※ 「空月の祝福」610円×1.5＝915円 ＋ 「天空起行」1200円
原神（mihoyo）は月額2115円で圧倒的にコスパ良くかつ、ユーザーのニーズを満たすことが出来る課金システムを提供し、継続的にユーザーに課金させる仕組みを構築しています。
「このぐらい課金したら超お得だよ！だから少額でもいいから課金して遊んでねっ♡」
という開発側からのメッセージとも言えます。
微課金層の存在
これらの事からも分かるように、原神は微課金層（空月の祝福＋天空起行）をマネタイズのボリュームゾーンとしている事が分かります。
ユーザーが最もお得に感じる心情を逆手に取っている訳です。
もちろん筆者も例外ではなく、空月の祝福と天空起行、月1回武器ガチャ10連を回すために課金しているので、
原神の策略にまんまと乗っかり、手のひらで転がされているユーザーの1人です。原神いつもありがとう。
ちなみにソーシャルゲームは、一般的にゲームユーザーの内約10%ほどがそのゲームに課金経験があり、その他90%は課金しません。※ゲームによって様々ですので、あくまで一般論になります。
ですが原神は、月額1000~2000円ほどのいわゆる微課金層がゲーム内ユーザーの中で結構な割合がいるのではないかなと筆者は推測しています。
富豪の遊び 完凸
時折星5キャラ、武器の完凸をしているユーザーを見かけます。
仮に76連目で星5キャラをすり抜けなしでゲットできたとしても、単純計算で134,976円が必要なので、原神を極めるにはリアルマネー的な意味で相当な覚悟が必要です。
富豪の皆様、お気に入りキャラ/武器の完凸を目指してみてはいかがでしょうか（遠目）
無課金という選択肢
原神は課金しなくても十分に遊べるゲームです。
むしろ原神を末永く楽しむという点では、課金をしないほうが気長にゆっくりと楽しめるかもしれません。
基本的にはソロで遊ぶゲームなので、自分のペースで楽しむことが出来ればそれが1番です。
まとめ
改めて原神のマネタイズシステムは、本当によくできていると思います。
ユーザーのニーズをしっかりと分析し構造化しているので、非常に関心します。
原神は魅力的なキャラクターが沢山いるので皆様、課金は、計画的に。
それでは、よき原神物語を。